溶融還元石の品質
溶融還元石は天然石と類似した物性と化学組成を有し、形状は大塊です。販売用途に応じて、粒度調整を行います。
また、当研究会では、大気中でゆっくりと冷却させる「徐冷式」を採用しています。徐冷式は、溶融還元石の結晶配列が規則正しくなるため、天然石相当の強度を得ることができます。外観は安山岩・玄武岩に相当します。
天然石との比較
種類 | 圧縮強度 (N/mm2) | 吸水率 (%) | 表乾密度 (g/cm2) |
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溶融還元石 | 60〜100 | 0.2〜1 | 2.7〜2.85 |
天然鉱石(JIS A 5003) | ≧49 | ≦5 | 2.5〜2.7 |
化学組成
SiO2 | Al2O3 | CaO | MgO |
---|---|---|---|
34〜39 | 13〜21 | 30〜38 | 2〜4 |
(%)
施工事例
現在、一番多量に使用されているのは路盤材や被覆材です。
溶融還元石は日本工業規格の道路用溶融スラグ(JIS A 5032)に準拠して品質管理をしています。
また、コンクリート二次製品、護岸用石材および漁礁材としても注目されています。
路盤材 | 被覆材 |
透水性景観ブロック | 護岸用石材 |
漁礁 | 金属カゴ中詰材 |
細骨材 |