還元溶融の流れ

①灰、原料受入

焼却灰の塩基度 ((CaO+MgO+Al2O3)/SiO2) が、焼却灰の安定性と溶融還元石の環境安全性向上を図るための指標として用いられています。塩基度は焼却灰の種類及び発生地域で変動するため、所定の頻度で焼却灰の成分分析を行い、塩基度別に焼却灰を保管しています。


②磁選機 ③スクリーン ④乾燥機

溶融メタルは有用金属の含有量で付加価値が決まるため、焼却灰に含まれる鉄分は前処理工程の磁選機で効率よく分離除去します。水分は乾燥機で乾燥します。


⑤溶融炉

乾灰は塩基度調整用の石灰石、還元剤としてのコークスとともに溶融炉へ投入します。電気抵抗式、コークスベッド式など炉形式に違いがありますが、いずれの炉でも1,500℃以上の高温還元雰囲気下で溶融していますので、Zn、Pb等の低沸点重金属は揮発し排ガス系へ移行します。液体となった溶融メタルと溶融還元石は溶融炉内で比重分離します。


⑥排ガス処理設備

揮発したZn、Pb、Cdなどの低沸点重金属類は排ガス処理設備で溶融飛灰として分離回収されます。